トレーニングで腹圧が重要な理由とは?
こんにちは!
Top Works-Bodyパーソナルトレーナーの大川です。
トレーニングをするときに、「腹圧」という言葉をよく耳にします。
腹圧を上手に使うことで、体を安全に動かし効果的なトレーニングをすることができます。
今回は、腹圧の役割やその大切さについてご紹介します。
そもそも腹圧とは、お腹の中の圧力のことです。
重い荷物を持ち上げるときや、トレーニングで力を入れるときに、自然とお腹に力が入っていることはありませんか?
これが「腹圧」を高めている状態です。
この腹圧は、体幹を安定させ、腰や背中を守る大切な役割を担っています。
特に、スクワットやデッドリフトのような全身を使うトレーニングでは、腹圧がしっかりとかかっていないと腰や背中に余計な負担がかかり、怪我をするリスクが高まります。
腹圧を意識すると、体幹(お腹や腰回り)がしっかりと安定し、トレーニングの効果を高めたり怪我を防いだりすることができます。
具体的な効果は以下の通りです。
1.体幹を安定させる
腹圧をかけることで腹筋や背筋がバランスよく働き、体の中心がしっかりと固定されます。
これにより体をしっかりと支えることができ、重いものを持ち上げるときや体を動かすときも安全に行うことができます。
2.腰痛を予防する
腰や背中に余計な力がかかると、腰痛の原因になります。しかし、腹圧をしっかりかけることで、腰にかかる負担を分散させ、腰痛を予防することができます。特に、デスクワークや運動不足で腰痛に悩んでいる人は、トレーニング時に腹圧を意識すると、腰痛改善にもつながります。
3.力を効率的に伝える
腹圧をしっかりかけることで、腕や足などの筋肉に力が効率よく伝わります。例えば、スクワットでは、腹圧が弱いと脚の力をうまく使えず、腰に負担がかかりますが、腹圧がしっかりとかかると、足からの力がスムーズに伝わり、より重い重量を安全に持ち上げることができるようになります。
では、どのようにして腹圧をかけるのでしょうか?
1.深く息を吸う
トレーニングを始める前に、まずはしっかりと鼻から息を吸い込み、お腹を膨らませます。このとき、胸ではなくお腹が膨らむように意識しましょう。
2.お腹に力を入れる
息を吸い込んだ後、お腹全体に力を入れて、体幹を固めます。
イメージとしては、お腹を360度に膨らませながら、お腹の中で「風船」が広がっているような感覚です。
3.呼吸をコントロールしながら力を入れる
重い重量を持ち上げるときは、瞬間的に息を止めて腹圧を高めます。
これを「バルサルバ法」といいますが、長時間続けると血圧が上がりすぎることがあるのでタイミングよく呼吸を再開することが大切です。
初心者から上級者まで、腹圧を意識することでトレーニングの質が大きく変わります。
最初は少し難しいかもしれませんが、意識してトレーニングを続けることで徐々に慣れてきます。
例えば、今まで腰に違和感を感じていた人も腹圧を意識することで腰の負担が軽くなり、トレーニングが楽になります。
また、筋力が増えていくと持てる重量も増えていくので、トレーニングの効果も実感しやすくなるでしょう。
腹圧は、体幹を安定させ、怪我を防ぎ、トレーニングパフォーマンスを向上させるための重要なテクニックです。
特に重い重量を扱うトレーニングではしっかりと腹圧をかけることで、体全体を安定させることができます。
普段のトレーニングに「腹圧を意識する」ことを取り入れて、安全で効果的な運動を目指しましょう!
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