温かい飲み物
こんばんは!
Top Works-Body宝塚店、パーソナルトレーナーの西島侑希です。
まだまだ寒い日が続きますが体調はいかがですか?インフルエンザも流行しているので体調管理には十分に気をつけてください。
そんな寒い時こそ暖かい飲み物!という人は多いと思います。移動中や仕事の合間の休憩時間。温かいお茶やコーヒーを飲むと、ホッとした気持ちになります。秋や冬はもちろんですが、暑い季節であっても「身体を冷やすのはよくない」「冷たい飲み物は代謝が落ちる」と、温かい飲み物を選んでいる人もよく見かけます。
僕もその一人で、コーヒーやお茶の飲み過ぎでトイレに行く回数が多くなっています。
温かい飲み物は確かに身体を温めてくれますが、温かい飲み物ばかりを飲んでいると食道や胃に負担がかかることなどは意外と知られていないようです。
一方で、温かい飲み物で身体を温めてばかりいると、体内の熱産生が行われにくくなると言われています。主な熱産生は代謝、エネルギーの産生によって行われますが、温かい飲み物で身体が温まることで、身体はそれ以上体温を上げる必要はないと考え、熱産生を活発に行わなくなるのではないかというのが理由です。
消化吸収や消化器官の負担を考えれば、温かい飲み物を飲む場合でも熱すぎるのは考え物で、体温に近い温度の飲み物を選ぶのが身体にやさしいと言えるかもしれません。
料理を提供する際の「飲みごろ・食べごろ」の温度も酸味以外の基本味は温度に左右されやすいと言われています。
例えば、甘味は体温付近が最も強く感じ、塩味と苦味は温度が低いほうが強く感じるといわれています。そのため、スープやみそ汁など、調理直後の熱いときにちょうどよい塩加減にしてしまうと、食卓で飲んでいる間に冷めて味を濃く感じてしまうということも起こり得ます。
適温で提供された飲食物は「美味しい」と感じられるものですが、これと同時に、寒い時期の温かいドリンクや炎天下で飲むよく冷えたコーヒーなど、飲食物を飲んだり食べたりする「環境」によっても美味しさを感じる温度は異なります。
例えば、炎天下で大量の汗をかき、水分補給のためにお茶を飲むような場合、水分補給に加えて身体を冷やす目的も大切ですので、温かいものではなく冷たい飲み物を飲むほうが効果的です。
ここまで命に関わるような状態でなくても、寒い屋外から暖かい室内に入って飲む温かいコーヒーは、身体だけでなく心も温まります。飲食物はそれらの持つ栄養素だけでなく、「美味しい」ことによる「うれしさ」を得られる存在でなければ意味がありません。飲み物や料理は温度を上手く選んだり調節したりすることで、美味しい、うれしいを引き出すことが可能です!
必ずしも、温かければよい、冷たければよい、というものではありません。その料理の種類や、暑さ・寒さなどの環境、体調や気分なども考えて、飲み物や料理の温度に気を配られるのが良いと思います!
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